大石病院通信

広島県福山市川口町の大石病院です

糖尿病教室①「低血糖・シックデイ」

 7月29日(月)に糖尿病教室を行いました。

看護師が4つのテーマについてお話しさせていただきました。

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 この記事では、4つのうちの「低血糖」と「シックデイ」について紹介します。

「フットケア」と「災害への備え」については次の記事で紹介します。

 

<低血糖>

 手に汗握る2020~あなたの汗は冷や汗?~と題しまして、東京オリンピックがいよいよ1年後に差し迫りました。白熱した試合を観戦すると、勝利の喜びの汗・悔しさの汗・ドキドキの汗など、さまざまな汗をかきます。しかし、見逃してはいけない汗もあります。それが低血糖の時の「冷や汗」です。ここで低血糖の合言葉をおさらいです。

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 これは低血糖時に現れる自覚症状の代表的なものですが「ひ」冷や汗、とありますね。

・いつもより食事量(特に炭水化物の量)が少なかった

・いつもより長く、または激しい運動をしている最中やその翌日

・薬の量を間違えた、薬を飲む(注射する)時間がいつもより早かった

 このような時には特に低血糖に注意が必要です。また、低血糖の回数が増えると次の①~④のようなことが、起きてしまう可能性があります。症状が無いのに低血糖になっていることがある ②低血糖が脳・心臓・血管へ負担となり脳梗塞や心筋梗塞などのリスクとなる ③認知機能が低下する ④低血糖を避けようと薬をへらしたり食事量がふえたりする

 

 注意していても低血糖になってしまった、そんな時はこのように対処しましょう。

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 低血糖はすべての方に起こる可能性があることを忘れないで下さい。大切なことは低血糖状態に気づくことです。血糖測定をしている人は、体調の変化を感じたら血糖値を測って確かめてみましょう。そして、低血糖が軽度のうちに早めに対処することが重要です!

 

<シックデイ>

 シックデイとは病気の日のことで、以下のような時すべてをいいます。

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 これらの病気をきっかけに血糖値が乱れやすくなるので、特別に注意が必要な日です。シックデイに血糖値が上がる原因は、①ストレスホルモンが血糖値を上げようとすること ②炎症性サイトカインによりインスリン抵抗性が高くなってしまうこと です。また、食欲が低下している時はいつもより食べられる量が少なくなるので、血糖値が下がりやすくなることもあるので注意しましょう。

 

 シックデイのとき、食欲がなくても絶食しては体が病気に抵抗できなくなるので、以下のようなものを中心になるべく摂るようにしましょう。

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 そしてこまめに病状の把握をしましょう。血糖測定や体温・血圧・食事量のチェックなどです。また、自己判断で薬をやめないようにしてください。血糖値が乱れやすい時なので一層注意が必要なので、前もって主治医に確認しておくと安心ですね。

 以下のような時は早めに受診するようにしましょう。

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 シックデイはできるだけ短期間で乗り切って、よりよい血糖コントロールを目指しましょう。

 

 続いては、「フットケア」と「災害への備え」についてです。