大石病院通信

広島県福山市川口町の大石病院です。

糖尿病ケア6月号(メディカ出版)に薬剤師 小文紀代子の投稿が掲載されました.

 糖尿病ケア6月号(メディカ出版)に薬剤師 小文紀代子の投稿『インスリングラルギンBS注キット「FFP」の使用に関する調査』が掲載されました.と言われても,インスリングラルギンBS注キット「FFP」ってなに?と思った人,多いのではないでしょうか?f:id:oishi-hp:20180529180653j:plain

 インスリングラルギンとは,製品名ランタスのことです.インスリングラルギンBS注キット「FFP」はランタスと同じ有効成分をもつバイオ後続品(バイオシミラー)にあたります.

●バイオ後続品とは

 病院で処方される薬は,新薬として発売されてからある年数が経過するとその特許が切れるため,別の製薬会社が同じ有効成分を使って製造することができます.これをジェネリック医薬品といい,薬の値段が安くなります.

 さてインスリンも病院で処方される薬です.そしてインスリンも新薬として発売されたのち特許期間が過ぎると,同じように別の製薬会社が安い価格で販売することができます.ただしインスリンの場合はジェネリック医薬品とは呼ばずにバイオ後続品(バイオシミラー)といいます.ここまで読んで,医療費が安くなるのならご自分のインスリンもバイオ後続品に変えてもらいたいと思った方もいるかもしれませんね.インスリンには20種類以上の製品があるのですが,現在のところバイオ後続品が発売されているのはインスリングラルギンのみです.

●調査をしてみてわかったこと

 今回,インスリングラルギンのバイオ後続品であるインスリングラルギンBS注キット「FFP」の使用感を調査しました.実はこの製品を発売してる製薬会社は,今までインスリン製剤を発売したことがありません.インスリンは患者さんがご自分で注射する製品なので,使い勝手の良さもとても重要なポイントとなります.結果は先発品と比べて大きな問題はなく,値段が安くなることにより経済的な負担の軽減にもつながると考えました.

 

 インスリンのバイオ後続品はこれからも新しく発売される予定があると聞きます.また情報が入りましたらここでお知らせしたいと思います.