大石病院通信

広島県福山市川口町の大石病院です

内臓脂肪ダイエット2

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肥満という言葉のイメージは現代ではいいものではありません.縄文時代の土偶や平安時代のいわゆる美人はふくよかでややぽっちゃりしている印象です.飢饉や災害がいつ起こるかどうわからない時代では,栄養状態の良い人は豊かさの象徴に見えたのだと思います.

KIRINが行った調査によると日本では健康面で悪影響を与えたりするような、いわゆる「医学上の肥満」は2割前後であるが、6 ~8割前後の日本人は自分を肥満だと考えているなど、実情と感覚の開きがみられるそうです.メディアは肥満はネガティブなイメージであるかのように情報操作しているかのように見受けます.インターネットやテレビなどでも所謂コンプレックス産業がスポンサーになっていることが多いため,いたるところに劣等感を商業にリンクさせた情報が溢れているので誤った情報でも簡単に拡散されてしまうのです.

肥満症とメタボリックシンドロームは似て異なるものという認識が必要になってきます.私は肥満ではありませんでしたがメタボリックシンドロームでした.様々な研究で中年太りとかビール腹とよばれる状態を放置しておくと2型糖尿病,脂質異常症,高血圧症など心血管系イベントのリスクが高くなるということが証明されてきました.

日本人は欧米人に比べ、BMIが25~30程度の軽度の肥満でも内臓脂肪がたまりやすいといわれ、また、日本人は欧米人よりもインスリンの分泌量が少ないとされています.ですから、少し肥満になっただけで糖尿病になるリスクが高まります.実際、日本人の糖尿病の有病率は、肥満大国であるアメリカとほぼ同じだと報告されています.

つまり,日本人は太らないようにより注意を払う必要があるのです.血縁関係で糖尿病や心筋梗塞になった人がいる場合,遺伝的に病気になりやすい人とそうでない人がいるということも知っておく必要性があると考えます.

私自身,糖尿病や心筋梗塞の発症リスクが高いということがはっきりしたため,これではいけないと一念発起しました.

 

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 つづく...

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